工具を積み忘れる
工具を積み忘れたときほどなぜかトラブルに遭いやすい
免許取り立ての初心者の時期は、バイクに乗るたびにいろんなミスやトラブルを経験するものです。
ただ、初心者のうちは自分に自信がなく、用心深く運転するものなので、それほど派手な事故は起こさないのではないでしょうか。
ただ、うっかりミスは初心者のうちほどよくやります。
特に多いのが工具の積み忘れで、しかも厄介なのが、工具を積み忘れたときほどふだんは起こらないようなトラブルに遭遇してしまうことです。
もちろん工具を積み忘れたとしても、バイクには車載工具があります。
もしもの緊急事態でも、車載工具があれば最低限の対処はできるでしょう。
ただ、車載工具は緊急用の工具のセットですので、かなりコンパクトにまとめられており、そのクオリティーや耐久性には心もとないものがあります。
ですので、車載工具はあくまでほかに手段がないという緊急事態のための工具と割り切り、いつでもどこでも必要なメンテナンスができるよう、ある程度は工具を用意しておくことをおすすめします。
工具を使って自分でメンテナンスできなければバイク乗りとして失格です。
逆に、愛車を自分でメンテナンスできるようになれば、より愛着が湧いてバイクに乗るのが楽しくなります。
ですので、ぜひ必要な工具はよいものをそろえておきましょう。
バイクのメンテナンスに持っておきたい最低限の工具
では、どの程度のレベルを最低限持っておきたい工具と言えるのでしょうか。
それはもちろん自分でどこまでやるかによって変わりますが、少なくとも電球交換、ミラーの調整、ブレーキやクラッチの調整、エアエレメント交換、チェーン引きなどの点検整備ができる工具が必要です。
国産バイクの場合、プラスドライバーの2番と3番、マイナスドライバーの0.8と1.0、4mm、5mm、6mmのヘキサゴンレンチ、あとコンビネーションレンチですが、8~19mmのセットがあるとよいでしょう。
基本的な点検整備なら、これだけあれば困ることはありません。
基本的な整備だけでなく、ステップやマフラーの交換なども自分でやる場合、ソケットレンチ(ラチェットハンドル)やクローズドエンドレンチなども必要です。
これらにはサイズの違いがありますが、ソケットレンチは9.5sqのサイズ1本だけあれば最初は十分です。
それ以上のものはエンジンの内部までいじるようになってから考えても遅くありません。
なお、ソケットには長さによる違いがあります。
スタンダードなサイズがあれば最初は大丈夫ですが、セミディープやディープ、ヘックス、エクステンションなどもあります。
それらは必要性を感じるようになってから買い足す感じで大丈夫です。